Abusers make rules mature

自由主義世界における最高権力者とうたわれるアメリカ合衆国大統領ですら、意のままに影響を与えることはできなかった点において先人たちが築いてきた法治の強固さを思い知らされた。むしろ、今回の反省を踏まえて穴となった制度の抜け穴を防ぐ取り組みが今後試みられ、より一層成熟した民主主義の実施態勢が整うであろう。

一方、政権の裁量の最たる発動は人事権であるとの認識を強くした。例えば、トランプ政権が残した最大の「レガシー」は最高裁判事の任命であると言える。奇しくも、本邦における人事権が注目を浴びた折ではあるが、米国では選挙によって選ばれた代表者たちが仕事をし易くするため、より顕著な形で人事権を行使する素地があるのだろう。