受け手に負荷をかけない文章には、実は大変な価値があるという話。

最小のエネルギーで意図を伝える
仕事がら言葉に気を使う場面が多く、平易な言葉を扱う能力ってもっと重視されていいよなって思うようになりました。
短く簡単に、かつ誤解の余地のない文章はとてもパワフルで、伝えたいことがたくさんの人に届きます。近年だと、分断が大きいとされるアメリカ社会でオバマ陣営が “Yes, we can” というフレーズで支持を得た例が有名です。
日本語話者を増やそう
難しい単語や言い回しを使わないようにすると、外国からやってきた初学者にも理解しやすい文章になります。英語にはプレーンな言葉を専門に扱うニュース番組まであります。
日本語はどうでしょうか。残念ながら、まだ日本語の掲示物などは初学者を想定すべき場面でもできていないことが多いです。既存の日本語話者が平易な言葉を心がけると、日本語のファンが増えて、日本語自体が通じる機会が増えることにも繋がります。
つまり、日本語自体がパワフルになるということです。これは既存の日本語話者にとっても大きなメリットがあります。
平易な言葉の生みの苦しみ
ただ、平易な文章って意外と書くのは難しいです。英語でも日本語でも、ネイティブだからといって理解しやすい文章を書くのが上手とは限らなくて、むしろ、専門的な特殊技能に近いのです。つまり逆を返せば、努力すれば手に入るということなんですが。
僕は、日々、推敲に推敲に重ねて、自身から発する言葉を磨き続けるよう心がけています。一緒に平易な言葉を使っていきませんか。