科学リテラシーと次世代教育

世界を広げる言語能力

英語を勉強するんじゃなくて英語「で」勉強するのが大事とよく言われますが、じゃあなにを習うのといわれれば、それは物理学ではないだろうか。

Physics

物理学が英語学習向けである主だった理由は次の通りです。

  • 科学の基礎
  • 身近でイメージしやすい

人類史上最も強力な言語が数学であることに異論は少ないでしょう。これほど情報を抽象表現に落とし込める言語は他にないからです。ただし、その抽象度が習得の障害となりえます。

一方、物理学は、その他の科学リテラシー(たとえば、情報・統計・医療)に比べてもより基礎的で、それでいて(だからこそ)低年齢の子供にも理解しやすい特性があります。この自然科学の理路を、人間社会の共通言語たる英語で学ぶことができれば認識できる世界は豊かなものとなるでしょう。

現代社会のリテラシー

学校で教えてもらうと良いのでしょうが、たとえ学校教育でやってくれなくても次世代には教えていきたいことを書き出してみました。

  • 金融リテラシー(なぜ税金を納めるのか、簿記の初歩、社会保障)
  • 法律リテラシー(民法の基本原則および総則、権利を侵害された時にどこにアクセスするか)

金融と法律は身を守るために最低限必要な知識です。これらの知識があるだけでは幸せになれませんが、これらの知識で深刻な不幸を回避できることができるのです。

別の言い方をすれば、科学リテラシーが人類への貢献を生み出すという点でポジティブ面に効く知見だとすれば、金融と法律のリテラシーはネガティブ面を防ぐ知見といえます。

R. ファインマン『ご冗談でしょう,ファインマンさん (岩波現代文庫)

適性に応じた教育を無償で

ただ個人単位でリテラシーを高めるよりは、あくまで可能な限り多くのひとと価値観を共有したほうが社会は発展して個人も恩恵を受けられるでしょう。逆にリテラシーの欠如が蔓延すると、法による支配は実行力を失うでしょうし、福祉や公衆衛生は無残な結果を招くでしょう。

そういった事態を防ぐためにも能力に見合った教育は無償で受けられるものであってほしいです。

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