AWSアーキテクト初段への道

AWSアーキテクト道の入門資格、正式名称は「AWS 認定ソリューションアーキテクトアソシエイト (SAA)」。本試験までに自分が行った対策をまとめます。系統だって学んでおかなければ、AWSの強大な力を扱いきれず返り討ちにあってしまうぞ!

トレーニング

試験に関連するトレーニングとしては “Architecting on AWS” の受講が推奨されているが、必須ではない。実際、受講していないと解けない問題があるわけでは全然なく、公開情報から学習して合格点に到達することは現実的に可能なレベルである。ただ、公開情報は膨大で自習は遠回りになりがちなので講義は助けになる。あと新しい情報は英語資料のみなので概要だけでも日本語で知識を仕入れておきたいならトレーニングの受講は有用な選択肢になる。

トレーニング自体は体系だった学習が可能でアーキテクチャを理解する骨組みができる。幅広い習熟度のひとが満足できるであろう盛りだくさんな内容になっている。何を隠そう、私はトレーニングで感銘を受けて資格も取っておこうと考えはじめた口である。その他、AWS利用経験のある人ならば次のような感想もわいてくるかもしれない。

  • あのプロジェクトで自作しようって積んでいて人手でカバーしていた機能、既存機能を組み合わせれば実現できていたなぁ(詠嘆)。
  • やっぱりよくある悩みはAWSがサービスで妥当なレベルでカバーしてくれているなぁ(詠嘆)。

こうして、このトレーニングを修了したあかつきには、「おまかせできるところ」の勘所が分かって、きっとプロジェクトの初期段階でのアプローチが変わってくるだろう。なお、気になる費用は私の参加した2018-04-16時点で税別 ¥210,000- だった。確かに個人で参加するなら安くはないが、会社ならば補助を出す価値はある。ベストプラクティスに則らなかったときの代償を考えると余裕でペイするからだ。例えば、もし私が移行プロジェクトを抱えた大手Web系企業の本部長ならアプリケーション開発陣とSRE各チームから数名づつ受講させておきたい。欲をいえば、プロジェクトマネージャーにも把握しておいてほしい。そして最低でも技術リードには上位レベルの「アドバンスド」も受講させておきたい。これらは、言わずもがなだが、アーキテクチャの変更はとてつもないコストがかかるからである。

参考: https://docs.google.com/document/d/1a20WIoZgz4xfNqnDTqxgV_aXLTc53a8Zyib2GeCsPro/edit?usp=sharing ※講義メモ

模擬試験

オンラインの模擬試験はぜひ受験しよう。私はトレーニングを受けた直後なら余裕だと思っていたら55%しか得点できなった。おそらく合格圏外であった。イメージとしては、正答するには知識の骨組みに肉付けが必要だった感じだ。前提知識によるが、トレーニングに難なくついていけるひとであれば土日を費やせばお釣りがくるだろう。試験問題自体、それほどトリビアルな問題はでないので試験勉強にも身が入る。

チップスとしては、問題文は、逐語訳に近い翻訳だということを念頭において、時間制限に差し障らない範囲で丹念に読み込もう。文節ごとにrule-outできる肢がそこそこある。

ブラックベルトとホワイトペーパー

模擬試験で「あっ、舐めてると落ちるな」と気付かされたので、主要なサービスのブラックベルトの資料に目を通した。昨今のAWSは日本語資料が充実していて本当にありがたい。

ブラックベルトとはAWSのオンラインセミナーのことだ。息抜きに好きな製品の資料にも目を通すといいだろう(自分の場合はElastic Beanstalkだが、裏側では主要なスタックが全部入りなので補助教材にもなった)。「AWS認定取得に向けて」という資料もあるので下記に引用しておく。

ホワイトペーパーも各サービスの特徴や利点の理解に大いに助けになるだろう。ホワイトペーパーを読んでいて気になった箇所は公式ドキュメントを適宜参照しておきたい。あと、公式ドキュメントのFAQも主要なサービスはざっと目を通した。例えば非本質的だがFAQとして、リージョンごとにVPCやEC2のインスタンス数に上限値がある点などは出題されうるので念のため押さえておこう。

ブラックベルトもホワイトペーパーも、どちらもPDFで公開されている。タブレットで読むのにちょうどいいのでおすすめしたい。

ラボ

ラボというのは、AWSを使った自習環境である。

  • ネットワークが不安なひとは無料のトラブルシューティングのクエストがあるので弱点カバーにどうぞ。構築してハマった経験があるひとなら不要かもしれない。
  • 数千円の出費がかかるが、本試験対策のクエストもある。知識の確認目的で、最後にさっと通しでやるのがいいのではないだろうか。自分はもし初回受験で失敗したら受講しようと考えていた。

このラボはトレーニングでも利用したのだが手順をなぞって完了させるだけだと試行も伴わなず身につかないので工夫して利用したいところ。

その他の試験準備

その先をゆく

試験に合格したあなたは、よそに公開しても恥ずかしくない構成図が描けるようになっていることでしょう。自信をもって設計に取り組もう。

雑多なエピソード

最後のおまけに、一連の試験準備中に感じた楽しかったことを紹介します。

  • 日経新聞のユースケースで ElastiCache ではなくDynamoDBをセッション管理で使っていることが紹介されており、「ふむ、redisのマルチAZのレプリケーションじゃない理由は何だろう。インメモリのDAXなのかな?」などと考えていた。楽しい!
  • リージョンやエッジロケーションの地図を眺めて思いをはせるのが癖になる。自分がすごいわけでは微塵もないのに、冗長性の高い構成をソフトウェアで制御できるのが素晴らしい。楽しすぎる!

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