快適生活は窓の断熱と遮音から

いま住んでいるヘーベルハウスの賃貸の品質が大変に高く、夫婦して旭化成のファンになった話をします。

■窓、お前だったのか

現住所は横浜市内の住宅街で、環境はわるくありません。建物がいわゆる「重層長屋」と呼ばれるもので、交通量の多い通りから入り組んだ立地になっており不快な騒音は抑えられています。

ですが、ある日この静けさは立地だけでなく、窓のおかげだったことに気づきました。春うららかなころ、換気のため窓を開け放つと耐えきれないほどの騒音が流れ込んできたのです。これには驚きました。

ちょうど向かいの戸建住宅が外壁塗装の工事をしていたのですが、その家との距離は二項道路を挟んで4mほどです。騒音が届くのは当たり前の状況だったわけですが、私は窓を開けるまで工事のことを忘れて在宅勤務に励んでいたわけです。その件以来、窓のことを意識し始めました。

■軽視される断熱性能

前出の「騒音事件」を機に、引っ越してからは冷暖房の効きが良くなっていることにも気づきました。調べると、窓は住宅の断熱性のボトルネックなんですね。

住宅の熱の流出入のうち窓が占める割合は: 冬は52%、夏は74%
アルミフレーム(複層ガラス)の窓の家における熱の流入出の割合

北海道などはそうでもないらしいですが、一般的な日本人の意識では「室内でも冬は寒いのはあたりまえ」ではないでしょうか。それは住宅の断熱性に必要な「複層ガラス」の普及率を見ると明らかです。共同住宅(アパートメント、マンション)は2017時点でも新築の70.3%に過ぎません。

一方、新築戸建での普及率は2006年以降9割以上を維持していることを鑑みると分譲マンションも同等水準と推測されます。もしそれが正しいとすると、直近で賃貸用途で建てられたマンションのうち「複層ガラス」を採用しているのは半数を下回ります。

■窓の見極め方

前項では賃貸住宅における「複層ガラス」の普及率の低さを紹介しましたが、窓の性能を上げるアプローチは1つではありません。言ってみれば複層ガラスは最低限の対策に過ぎないのです。

  • 複層ガラス(2層、3層)
  • 二重窓
  • 樹脂サッシ

いくら普及率が低いと言っても、消費者が気にしないままでは一向に採用率は向上しません。大まかにでも窓の性能の見分け方を知っておきましょう。

【複層ガラス】銀色に見える部分がアルミニウム製のスペーサー

複層ガラス: スペーサーと呼ばれる部材が枠に入れ込まれています。二重になったガラスの内側で断熱してくれます。しかし料理する方であればご存知の通り、アルミは熱伝導率が高いです。よってこのスペーサーも理想とは言えない材料です。

【二重窓】空気は熱伝導率が低い

二重窓: 次は寒冷地ではおなじみの二重窓。見分け方は簡単で、単に2つ窓があります。また既存のマンションでベランダが共用部である場合に、室内のリフォーム工事で二重窓を設けることも多いです。

築20年を超える筆者の実家にも二重窓がインストールされていて、年末の帰省でその違いに感心させられました。暖房器具を稼働させていなくても室温が保たれるので夕方に外出から帰ったときに暖かったです。

【樹脂サッシ】多くの先進諸国の基準ではアルミサッシは使用できない

樹脂サッシ: 残念ながら、2012年時点で日本の新築住宅の90%はアルミを主体とした窓枠を使っています。見た目が金属調で、窓枠を触って外気温が伝わってきているならアルミサッシです。

■賃貸住宅の限界か

建築業界の声が強いためか施工容易性に重点がおかれ、暮らしの質に貢献してくれる建材が普及していない実態があります。

省エネ基準の国際比較
米国の一部州やEU加盟国、また中国では住宅の省エネ基準が義務化されている

本来、消費者が求めている基準は新築戸建における複層ガラスの普及率が98%近くに達していることをみれば明らかです。普及帯の賃貸にまで適用するには法律での「足切り」が求められています。

そんな中2012年当時に賃貸住宅に対して複層ガラスを採用していたヘーベルハウスの姿勢には頭が下がる思いです。

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