日本で差別について考える

日本語圏でも数多くのセレブリティが #BlackLivesMatter に言及しており、目につく機会が多くなりました。この問題をどう捉えていいか不安を覚える方もいらっしゃるでしょう。なぜこれほど世界を巻き込んで騒ぎになるのか「分からない」ことが不安に拍車をかけます。どことなく自分が責められている気がして、心に負荷がかかってしまうこともあります。そのためか、日本における人種差別の存在の否定といった反発めいた言説を述べる方も見受けられます。感心はしませんが、動機は理解できます。詳しく分からない情報に接したときに、否定から入るほうが自然な反応だからです。それに、差別に部外者なんていないので、誰でも考えを発信してよいのです。人種差別について自分の考えや指針が決まることで不安な気持ちが和らぎます。例にもれず、僕も社会の一員として「いかに差別問題を自分のなかに腹落ちさせているか」を書き下ろしておきます。

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