スタン落ちしないロアホールド・アグロでDiamond到達 STX Standard BO1

ネタデッキ配信者「トスカ式」さんの スタンダード 2022 先取り企画 (s22) に乗っかって「ゼンディカーの夜明け」以降の3拡張のみでデッキを組んでみたところ、スタンダードBO1のランク戦でDiamondに到達できた。正直なところレアリティの高いカードは多いが、いずれも「賞味期限」は長くワイルドカードを消費する価値は高いのでMTGAを始めたての人にも参考にしてもらいたい。そこそこのプレイング精度でDiamondに挑戦していけるデッキになっている。

では早速インポートできるフォーマットでデッキリストをご覧いただこう。

Deck
4 Sparring Regimen (STX) 29
4 Skyclave Apparition (ZNR) 39
2 Study Break (STX) 34
4 Elite Spellbinder (STX) 17
4 Luminarch Aspirant (ZNR) 24
4 Usher of the Fallen (KHM) 35
1 Blade Historian (STX) 165
4 Maul of the Skyclaves (ZNR) 27
1 Shatterskull Smashing (ZNR) 161
4 Needleverge Pathway (ZNR) 263
2 Showdown of the Skalds (KHM) 229
2 Shaile, Dean of Radiance (STX) 158
12 Plains (UST) 212
6 Mountain (UST) 215
2 Fabled Passage (M21) 246
4 Hall Monitor (STX) 105

Sideboard
2 Environmental Sciences (STX) 1
3 Reduce to Memory (STX) 25
1 Academic Probation (STX) 7
1 Mascot Exhibition (STX) 5

デッキ紹介

基本戦略は+1/+1カウンターの乗った飛行クリーチャーで殴り切る脳筋デッキである。キーカードは《戦闘講習》と《スカイクレイブの大槌》で、いずれも4枚積み。ストリクスヘイブン (STX) で登場したエンチャント《戦闘講習》はクリーチャー1体が擬似的な警戒持ちになるので攻守を両立する一枚。履修で状況に応じたリソース補充ができるので返しのターンで除去されても最低限の仕事はしてくれる。勉学を継続すれば中長期的に響いてくる、まさに「履修」といった趣き。

定番の《光輝王の野心家》、《スカイクレイブの亡霊》、《精鋭呪文縛り》は4枚づつ採用している。定番外のカードとしては、速攻持ちでブロック制限能力をもつ赤1マナクリーチャー《講堂の監視者》4枚と、最大2体までタップして相手の計算を大幅に狂わせられる白2マナの履修付きインスタント《休憩時間》2枚を採用している。荒れ狂う戦況にあってデッキトップから颯爽と現れ、落ちている装備品を拾って滑空しながら対戦相手のとどめを刺しにいくトカゲの勇姿を想像していただきたい。Go, lizards!

前環境から白単はクリーチャーが優秀だが、リソースの枯渇が大きな課題だった。このデッキでは赤白のロアホールド構成とし、履修6枚と《スカルドの決戦》2枚でアグロとしては潤沢な手札の引き込み手段を備えている。講義は単体のカードパワーこそ低いが確定サーチなので状況に応じた多才な活躍を見せてくれる。

採用している講義カード:

  • ✅《環境科学》(x2) 序盤のマナスクリュー・色事故を避けられる。多色デッキなので2枚採用している。※ゲーム進行の安定度を高める渋いカードなので単色デッキでも同系とのライフレースを見据えて1枚、多色なら2枚入れておきたい。
  • ✅《記憶留出法》(x3) 土地以外のパーマネントに触れる万能除去。代わりに出てくるトークンはサイズで圧倒していけるのでデッキとの相性良し。唯一、相手のミシュラランドはさわれないが《戦闘講習》で疑似警戒がつくので返しのターンは怖くないことが多い。まあ赤単相手には盤面が整うまで構えればよいのだが。
  • ✅《謹慎補講》(x1) 最後の一押しに使える他、《精鋭呪文縛り》で見えて落としきれなかったカードを1ターン封じることもできる。

ランク戦

前提として身も蓋もない話だが、ランクを上げるにあたって最も大切なのは対戦を行う時間帯だ。平日・休日問わず午前中~昼間は、明らかにカジュアル層が多い。早寝早起きでプレイしたほうがランクを上げやすい。あと勝利数15回のクエストを毎日達成できるくらい対戦の絶対数は確保すること。

と前置きをしつつ、スタンダードBO1のランク戦でs22の縛りを緩めてデッキを回すなら、基本土地を《寓話の小道》に2枚くらい入れ替えればコンセプトを歪めずに楽しみながら勝率を上げられる。前掲のリストはその方針を反映済みなので実は純粋なs22縛りではない。

※とはいえ《寓話の小道》はエルドレインの王権での初出後、さっそく同じ周期のM21で再録されたくらいだし、少なくとも同レベルのフェッチランドは今後収録されそうである。そういう意味で限りなくs22縛りぽさは残っていると個人的には思う。いずれにせよ、実は《寓話の小道》はヒストリックの全カード中で最多採用されている定番カードなので、仮にスタン落ちを見据えてもワイルドカードを使う価値はあるカードだ。

さて、肝心の本デッキ「ロアホールド・アグロ」の立ち回りを紹介していく。どうしても守りのスペルが足りないので序盤から攻撃しながら押し込んでいくべし。対戦相手のアーキタイプに関わらず言えることとしては+1/+1カウンターで1体を育てすぎず、できるだけ盤面全体を強化するよう心がけたい。アリーナの最初のチュートリアルでやったよね。対ローグなど、永続的にコントロールを得られる可能性がある場合は、特に注意が必要だ。複数択があって迷ったら1番除去する価値のないクリーチャーを強化しよう。攻撃に参加できるクリーチャーは増やしておきたいので。対戦相手が黒土地を置いてきたら《無情な行動》対策でカウンターをばら撒いておくのは有用だが、あえて野心家に除去を打たせるのはあり。

気になる「スゥルタイ根本原理」対面だが、当然意識してデッキを組んであるので有利とは言わないまでも遜色なく戦える。

明確な不利がつくのは:

  • ジェスカイ・サイクリング。最序盤は《繁栄の狐》で止められ、中盤からは飛行トークンを量産しつつ《アイレンクラッグの紅蓮術師》で盤面をさばかれ、締めに《天頂の閃光》でライフ回復までされる。一般的な全体除去と違って《型破りな協力》はデッキに4枚積みかつ元が2マナなので《精鋭呪文縛り》で追放しても効果が薄い。トークン横並びを対策するなら《影槍》が入るが、そうすると《スカイクレイブの大槌》と入れ替えることになるのでBO1では他のアーキタイプに響いてしまう。環境次第だが入れ替えるとしても1枚までだろう。
  • 黒単オーラ。主力のクリーチャーたちが相手のアド源として沈んでいく。どう転んでも厳しく、無理寄りの無理なので対戦数が多いと感じたら潔く別のアーキタイプへ変更してほしい。

ちなみに現環境で氷雪でないボロス・カラーの土地が見えると対戦相手は《軍団のまとめ役、ウィノータ》の急襲を予期する。すると非人間クリーチャーを過剰に評価して美味しい交換を望んでくることがままある。応じてもいいし、手札に強化呪文があるなら通してもいいだろう。

もしs22縛りがなければ?

スタンダードBO3で楽しむならという想定で、サイドボード案を書き起こしておく。仮にs22縛りがなければ、どうデッキ構築するかという視点で読んでいただいて構わない。講義は1ゲームで使い切ることはほぼなく《回収するフェニックス》をルーティングする択も考えると、本気でBO3向けに構築するなら1-2スロットくらい枠を空けるほうがよさそう。

サイドインしたいカード:

  • ♻️ 《歴戦の神聖刃》(x2-4) – サイド後は除去が増えるので破壊不能持ちを採用したい。手札から後述のフェニックスを捨てられるのでインスタントで履修を打てば瞬速持ちとして運用できて相性がいい。※コンセプトを歪めていいならメインから全力で4枚採用したい。ただSTXで追放除去やマイナス修正が増えたことからサイドボード後は対策されがちなので、意外とサイドボードから入ったほうが奇襲性が高まるかも?
  • ♻️《回収するフェニックス》(x2) – 定番の全体追放《影の評決》が当たらない。履修リアニメイトができるのでローグ相手にも採用したい。クロックは低めで素出ししたくないのでメインに採用しづらい。
  • ♻️《ドラニスの判事》(x2) – 当然ながら《出現の根本原理》の対策。出来事や《義賊》の対策になるので、対赤単でも採用したい。他には、よく知られたコンボとして《精鋭呪文縛り》で追放した呪文を唱えられなくしてしまえる。サイド後は除去が増えて粘られてマナが伸びる危険性が高まるため、妨害を2段構えしておく。
  • ♻️ 《魂標ランタン》(x2) – 天敵となるサイクリング対面で一矢報いたい。

サイドアウトの候補:

  • ⛔️《光輝の学部長、シャイル》(x2) – 伝説クリーチャーなのでメインの採用枚数は少なめ。飛行・警戒・+1/+1カウンター付与は、いずれも本デッキのコンセプトと被っており、他のカードで代替はきく。飛行の数で押したいときは残す。
  • ⛔️《刃の歴史家》(x1) – 言うまでもなく強力なボムレアで、ほどよく育った盤面が2段攻撃で襲いかかる。だが小回りは効かないので、除去や打ち消しが多めな対面ではフェニックスを採用したい。防衛向きではないので速度の早い対面では無難に《歴戦の神聖刃》を入れよう。
  • ⛔️《スカイクレイブの亡霊》(x4) – 対《出現の根本原理》だと除去効率が低いので抜いてしまおう。メインなら《狼柳の安息所》や《古き神々への拘束》を追放してマナ加速を阻害していきたい。

ほとんど入れ替え候補にはならない:

  • ⛔️《髑髏砕きの一撃》(x1) – 横並びするクリーチャーを排除できる。特に赤マナの要求は高くないので小さめのクリーチャーが並ばない場合は抜く候補となるが、割り切って土地で運用するのもあり。
  • ⛔️《堕ちたる者の案内者》(x4) – アグロ相手で後攻を引いたときでも後手で出せば先制攻撃持ち以外は止まってくれるのでメイン向き。さらに2ターン目の動きがないときに誇示でトークンを生成できる。横並びして除去が間に合わないように立ち回ろう。トークンが大きく育ってライフを削り切ることも珍しくはない。できるだけ1ターン目から動いていきたいので積極的に抜く候補にはならない。代わりに抜くならクロックの低い《講堂の監視者》を2枚ほどか。

定番どころだけど涙を飲んで採用しなかったカードたち:

  • 🚫《巨人落とし》確かに到達持ちファッティを落としたい場面は多い。特に《長老ガーガロス》は先制攻撃を絡めてサイズが間に合ったとしても、戦闘だとアドを稼がれるので呪文で対処したいところ。代替策としては《記憶留出法》が直接的な回答となり、お茶を濁すだけであればブロック制限やタップはできる。逆に《黄金架のドラゴン》は戦闘で落としていきたい。
  • 🚫《砕骨の巨人》プレイヤー直接火力は置いておくとして、クリーチャー強化および飛行による回避をする前提だと2点火力の優先度はそこまで高くない。代わりに2マナのクリーチャーを展開したい。除去性能としては《スカイクレイブの亡霊》が優れるし、飛行と疑似手札破壊をもつ《精鋭呪文縛り》をさしおいて採用はしにくい。
  • 🚫《命の恵みのアルセイド》プロテクションは装備品が外れる可能性や、攻撃を通す手段としてはタップやブロック制限を優先した。ジェスカイ・サイクリングなど同色の飛行トークン横並びが環境に増えるなら突破手段として採用したい。
  • 🚫《無私の救助犬》特にサイド後は除去が増えるので破壊不能を付与したいのだが、攻撃性を優先して消去法で不採用。秀逸なカードなので環境しだいではメインから採用したい。縛りがなければ決して至らなかったであろう発想。

所感

様々なメタ情報が出回っている昨今、プレイに慣れればMythic達成は自分を鼓舞できるかにかかっている。そういったなか今回挑戦した「縛り」はMTGプレイヤーとしての謎の使命感を刺激してくれる良い起爆剤だった。今はアーキタイプが多様なのでBO3のほうが臨機応変さが求められて楽しい。あと黒単も少ないw

今後も折を見てリストを更新していきたい。

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