BO1ランク戦向け構築でもサイドボード案を考えたほうがいい理由

マジックは多様な楽しみ方が魅力だが、今回はMTGAのランク戦で回すことを想定してBO1でもサイドボード案を考えてみようという提唱をしたい。

MTGAではBO1のランク戦が主要な楽しみ方だが、それでもサイドボード案を考えたほうがいい。そのほうが幅広いデッキに対応できる、いわゆる「まるい」デッキが構築できるからだ。

たとえば説明のため下記リストの白単氷雪アグロについて考えてみよう。

Deck
3 Sparring Regimen (STX) 29
4 Skyclave Apparition (ZNR) 39
4 Elite Spellbinder (STX) 17
4 Luminarch Aspirant (ZNR) 24
20 Snow-Covered Plains (MH1) 250
1 Shadowspear (THB) 236
4 Seasoned Hallowblade (M21) 34
3 Alseid of Life's Bounty (THB) 1
2 Reidane, God of the Worthy (KHM) 21
4 Faceless Haven (KHM) 255
1 Giant Killer (ELD) 14
1 Glorious Protector (KHM) 12
2 Lurrus of the Dream-Den (IKO) 226
4 Maul of the Skyclaves (ZNR) 27
3 Selfless Savior (M21) 36

Sideboard
2 Reduce to Memory (STX) 25
1 Academic Probation (STX) 7
1 Environmental Sciences (STX) 1
1 Introduction to Annihilation (STX) 3
1 Shadowspear (THB) 236
1 Inkling Summoning (STX) 195
2 Soul-Guide Lantern (THB) 237
2 Drannith Magistrate (IKO) 11
1 Idol of Endurance (M21) 23
2 Archon of Absolution (ELD) 3
1 Stonecoil Serpent (ELD) 235

サイドボード案

まず、ランク戦でよく当たるアーキタイプごとにサイドボード案を書き起こしてみる。ここではSTX時点のスタンダードのメタ上のデッキを中心に、そこにBO1ということを加味してアグロが多めの対面だと想定する。※カッコ内の数字はティアを指しているが、できるだけ優先度高く対策したいという意思のあらわれ程度である。

  • (1) 赤単氷雪 (Mono-Red Snow Aggro)
    • -1 Glorious Protector
    • -1 Maul of the Skyclaves
    • +2 Drannith Magistrate
  • (1) 白単氷雪 (Mono-White Snow Aggro) / 白単ライフゲイン (Mono-White Lifegain)
    • -4 Seasoned Hallowblade
    • +2 Archon of Absolution
    • +1 Shadowspear
    • +1 Stonecoil Serpent
  • (1) スゥルタイ根本原理 (Sultai Ultimatum)
    • -2 Skyclave Apparition
    • +2 Drannith Magistrate
  • (2) ジェスカイサイクリング (Jeskai Cycling)
    • -2? Giant Killer
    • -1? Glorious Protector
    • -1 Maul of the Skyclaves
    • +2 Soul-Guide Lantern
    • +1 Shadowspear
    • +1 Stonecoil Serpent
  • (2) ディミーアローグ (Dimir Rogues)
    • -1 Giant Killer
    • -1 Maul of the Skyclaves
    • +1 Idol of Endurance
    • +1 Shadowspear
  • (2) イゼットドラゴン (Izzet Dragons)
    • +2 Drannith Magistrate
    • -2 Skyclave Apparition

あとアリーナのBO1で遭遇率の高いデッキについても考えておく。とはいえ、ここは特に抜き差しなし。※黒単オーラは正直お手上げではある。

  • (a) ボロスウィノータ (Boros Winota)
    • +-0
  • (a) 黒単オーラ (Mono-Black Auras)
    • +-0

サイドボードを考える利点

さて、このサイドボード案が何の指標になるかというと、全体としてサイドボード案の抜き差しが少ないほうがメインが「まるい」といえる。

この恩恵を受けた最たる例は《傑士の神、レーデイン》。元々BO3リストではサイドに挿していたのだが、サイドボード案を書き起こすことでメイン投入したほうがいいと気づけた。実際、メインに入れてみると幅広い対面で抜く対象にならないことが見てとれる。最大の仮想敵である赤単の氷雪土地をタップインさせて速度を落としながら、警戒持ちで気軽に殴っていけるのが偉い。イゼットも氷雪軸なので刺さる。さすが神。伝説だけど両面なので気軽に2枚採用しやすい(とはいえアグロの立ち回りだと手札に抱えたほうがいい局面が多い)。

負けが込んでいるアーキタイプがあるなら、そのサイドボード案を重み付けしてメインを考えてみる。たとえばローグ対面を考えると《夢の巣のルールス》で《影槍》を釣ってくる動きが刺さる。そして、いざ《ルールス》を入れると意外とサイド後に抜く候補にならない。もともと白単はリソース回復手段に乏しく、破壊不能で手札を捨てる《歴戦の神聖刃》が4枚採用されていることを考えると相性がいいと気づける。魂魄持ちなので赤単アグロ対面でも活躍する。さすが最強の相棒クリーチャー。

意外と《スカイクレイブの亡霊》はミッドレンジやコントロール対面でサイド後に抜く候補になることも見て取れて興味深い。さすがにメインから抜くことはないが、対処しきれない《長老ガーガロス》・《黄金架のドラゴン》・大きいサメトークンなどを意識してメインから《巨人落とし》を採用しておくという発想に繋がる。


天敵とミラー

サイドボードでは割り切りも必要である。例えば、白単の天敵といえばジェスカイ・サイクリング。サイクリングは赤単に弱くBO1見かけることは多くない。サイドボードで入れ替えが多めであることからも分かる通りメインでは噛み合わない可能性が高いが、もちろん諦めるわけではなくプレイングでしのぐことを考えていく。

例: 居並ぶ飛行トークンには《影槍》のトランプルが刺さるのだが、1枚刺しなのでローグ対面とは違って引けないことが多い。引けたとしても脅威として意識されて割られがちだ。一応《ルールス》で釣り上げられるが、それであれば《アルセイド》のプロテクションを使いまわして飛行クロックを突破させる機会のほうが多いだろう。立ち回りとしては、なんとか《精鋭呪文縛り》と《レーデイン》で時間稼ぎしつつ、低マナ域の万能除去《スカイクレイブの亡霊》と講義《記憶留出法》で危ないカードを落としていきたい。実は《繁栄の狐》や《雄々しい救出者》は脅威ではなく、むしろセカンドドロー系の《アイレンクラッグの紅蓮術師》や《型破りな協力》こそ最優先で対処すべきカードだ。

最後に白単のミラーだが、アグロのミラー対面では先行後攻で戦局が大きく左右されるので構築で工夫できる余地は小さい。立ち回りのほうが重要。自分がされて嫌なことを相手に仕掛けていく。白単はBO1ではライフゲイン軸が主流なので、可能な限り信心を削っていきたいが《アーデンベイル城》が見える場合は《刃の歴史家》に備えて《記憶流出法》は無駄撃ちせずに構えておきたい。逆に無色土地が入っていれば警戒は解いていいだろう。


総評

サイドボードを考えると様々な学びがあってアーキタイプごとの脅威や効果的な対策カードについて理解を深めることに繋がり、実際の対戦における立ち回りにもポジティブな影響が出てくる。ぜひやってみてね。

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