神経学者 Karl J. Friston らが提唱する自由エネルギー原理は、脳の諸機能が果たす役割を「推論」であると説明する。
自由エネルギー原理は「脳の大統一理論」と呼ばれる。従来には複雑すぎて断片的にしか研究されてこなかった脳の機能を、情報処理の発想で全体像を捉え直して数理的な定式化まで成功させた経緯があるためだ。
岩波科学ライブラリー『脳の大統一理論』朗読版を聴いてみたが、パーキンソン病が運動機能を阻害する機序といった説明もされており、空理空論ではなく傍証が確実に積み上がっていることも紹介されていた。
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